デザイナードラマ 岡井 崇

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いつも迷う。原作が先か、ドラマ(または映画)が先か…
普通は原作が先で、『待望のドラマ化』と冠した映像を見てはがっかりする、というのがもっぱらだったが。

このデザイナーベイビーは昨年NHKでドラマ化されたものを先に見てしまった。
非常に完成度が高く、すっかり視覚的擦り込みが完成してしまい、さて、このあと原作を読んでもなぁ、と文庫本を購入してから久しくほおっておいた。

久々にとりだして読んでみてびっくり‼️なんだこりゃ⁉️

登場人物の名前こそ同じなのだが、ストーリーも人物設定も、犯人さえも違うのである。
これを原作と呼んでよいの?…というか、この本のドラマ化と言うのがそもそもありなのか。

原作のヴォリュームを濃縮して1時間✖️8回に掬い取るとこんな感じ?いや、ちょっと足したり引いたりしなきゃああはならないか。

というか、多分ドラマ化に際して再度練り上げて別モンに書き下ろした、といったことろなのかなぁ。

ただ、あれだけのドラマに仕上がってくるのなら、原作のコアの当たりから手を入れて再構成するのもありじゃないかと正直思う。

ドラマもデザインする時代なのだ。